今年もやって来ました、ダービーデー。
ダービーは子供の時から来てない時を数えるほうが早く、私の中でテンションが上がって絶対当てたいと思う特別で、思い出もちゃんとあるレースだ。
今年のお目当てはシュガークン。
以前にも書いたように、キタサンブラックの半弟で、鞍上が武豊さまなんて熱を入れるなというのが無理な話だ。
でも豊さんのトーンはそこまで。
豊さん自信があるときのトーン分かりやすいので助かる部分がある。
だから私のトーンもまああそこまで。
来ればスーパーラッキー(©海物語)みたいなテンションでいました。
ただがんばれ馬券が欲しかったので買いました。
だからダービーの本命はレガレイラでした。
なので外れました。
今年も入場券で入った東京競馬場。
午前中はスタンド前をブラブラしたり読書したりしながら過ごす。
ダービーリボンは緑だったので喜んで髪につける。
だって豊さんとおソロだし。
えっ?川田ともだって。
野暮なことは言わないで。
昼からは障害コースでシートを敷いて観戦。
でもさあ障害コース飲食禁止なので普通に飲食してる人たちがいくつか見受けられてムッとなった。
定期的に見回りの人が通るけど普通に素通りしてるから節穴か!と言いそうになった。
午前中も男のくせに小せえ台に乗ってレース見てる奴もいたしさあ。
JRAのお問い合わせにチクってやろうかしら。
ダービー恒例ジョッキー紹介はターフビジョンと双眼鏡で内馬場から見た。
この日も素敵なユタカ様でした♡
内馬場にいるとスマホの電波が悪すぎるのみが嫌なこと。
おかげで満足に現場の友達、Twitterが出来やしない。
というわけでレースの合間は読書をしながら過ごす。
この日は午後からよく晴れていた。
青空の下で読書もまた良き。
馬券は人気薄のラインが来てくれたことによりわりと救われた。
なんか声が出づらいにも関わらず野中だの北村だのと叫んでしまった。
さてダービーの話をしよう。
10レースからダービーまでの間がいつもより時間があって、パドック、返し馬、君が代、煽り映像で、否が応でも緊張してしまう。
私はシュガークンが画面にいる時は目で追っていた。
この日のシュガークンは勝負服に合わせたメンコをレース前までつけていた。
色合いと柄の影響かそれがとても可愛かった。
ところで豊さんが一番似合わないのは黄色だと思ってるんですけど、皆さんはどう思いますか?
というか暖色系がいまいちですかね。
豊さんはブルベでしょうな(使い方合ってるのか分からん)
また話が脱線してしまった。
そんなこんなでゲートが開く。
メイショウタバルが出走取消してしまったため、誰が展開を握るのかがレース前の注目ポイントだった。
メイショウタバルの取消が今年のダービーのキーとなったのは間違いないだろう。
スタートしてノリちゃんとダノンデサイル、豊さんとシュガークンが先団に取り付いたときは震えましたね。
百戦錬磨すぎる人たちが選考していったのも勝負を分けたポイントだろう。
そしてさらに大外の岩田とエコロヴァルツがハナを取りに行った。
これは結果を見たから言ってるんじゃなく、レース前からなんとなく岩田が皐月賞と正反対なことをするんじゃないかなと思っていた。
そんなエコロヴァルツがハナを取る展開で始まったレースはスローペースで流れ、前半の1000メートルは62秒台だった。
この日の馬場は鋭い決め手があれば差し切れる一方で、先行していた馬も粘れるという傾向が見受けられた。
先行集団にいた1番人気の皐月賞馬、ジャスティンミラノと戸崎の位置取りは間違ってはいなかっただろう。
1000メートルを過ぎ3コーナーあたりでレースは動いていく。
このスローペースを嫌ってミルコとコスモキュランダが順位を上げていく。
これはミルコの性質的に考えられることだったろう。
少し驚いたのがそこにワンテンポ遅れて進んでいったのが池添とサンライズアースだった。
まるで父のレイデオロのダービーのようなレース運びだった。
今書いてて気付いたけど私が名前を出したジョッキーたち40オーバー50オーバーだ。
こういう先の読めないレース展開だとベテランの経験が光り輝くだろうなと思う。
もちろん騎乗馬の性質によるんだろうけど。
川田のシックスペンスは力みがあったというし、モレイラのダノンエアズロックは返し馬の挙動が怪しかったし、ルメールのレガレイラや武史のアーバンシックは脚質的にあの位置にならざるを得なかったのだろう。
坂井瑠星のシンエンペラーもそうだったように、展開を考えて位置を取りに行けてちゃんと直線まで余力を残せるかが今年のダービーの鍵だったんだろう。
さてレースは4コーナー、エコロヴァルツ、シュガークン、サンライズアースが並ぶような形で直線へ入っていく。
この時点の私はシュガークンイケるかもしれんぞという気持ちでシュガークンの名前を連呼した。
一瞬は先頭に立ったように見えた。
だけどスパッとは抜け出せない。
最内から鋭く伸びてきたのはダノンデサイルだった。
ジャスティンミラノも脚を伸ばすが前には届かない。
結果は9番人気のダノンデサイルが快勝した。
私はノリちゃん⁉と叫んだ。
前走皐月賞無念の除外から一転、まさかの快勝劇だった。
皐月賞の時は相手に買ってた記憶があるけど、今回は除外からの一戦でもあり、私の中で強調できるものがなかったのでノーマークだった。
ジャスティンミラノだって不正解な競馬はしていない。
だけど今回はそれを上回るパフォーマンスをした馬がいたということだ。
秋以降も世代のトップを張れるだろう。
シュガークンだって健闘したよ。
キタサンはダービーで大敗を喫したわけだし、2月にデビューしたばかりでお兄さん同様秋以降が楽しみだ。
今年の夏も暑いだろうけど英気を養って秋も頑張って欲しい。
これからも応援する。
本命のレガレイラは直線で上がっていくも5着。
木村厩舎とルメールのコンビにはオークス馬のチェルヴィニアがいるので今後の進路が気になるところだ。
ダノンデサイルとノリちゃんはデビューからずっとコンビを組んできた。
昨今テン乗りや乗り替わりでのダービー制覇という事例が出たため、騎手関連のデータを強く押し出せなかった。
やはり1頭の才能のある若駒を1人の騎手と厩舎で作り上げていくストーリーは美しい。
もちろんオーナーの理解も欠かせない。
ダノンの馬はこれまで何頭もダービーに出走させ人気馬もいたが、ここで初めてのダービー制覇となった。
今年もセレクトセールで大枚を叩くのだろうか。
そして私はノリちゃんについて書きたいと思ってしまう。
今回ノリちゃんの中で勝機があったのだろう。
だからこそ良い発馬を切って先団に取り付いてインをキープした。
そしたらあんなに直線は伸びていった。
ノリさんはしばしばポツンと揶揄されるような乗り方をする。
馬券を買っている身としたらそれじゃ届かんだろと言いたくもなるけど、ノリさんはそのときの馬の走りが大事だろうから、致し方ない。
まさにノリさんの馬を買うことがギャンブルだ。
だからこそ勝機があって狙いがバッチリだったときの鮮やかさは痺れてしまう。
しかもダービーのゴール前の鞭くるんは何ですか。
大ベテランの上手さと余裕、たまりません。
豊さんが命名した5爺(5G)も熊沢さんが引退したことにより一人減ったし、小牧さんがまた園田のジョッキーになればまた減ってしまう。
私、2年前のダービーの記事で豊さんが御年53歳であることに触れ、ポエミーな文章を書いたけど、今年55歳になっても随所で光るところを見せて、何なんやこの人って時たま思うけど、ノリちゃんはさらに1つ上の56歳。
先日は岡部さんの記録を超えて歴代2位になった。
マジで何なんやこの人達。
さらに上には競馬学校1期生の善臣さんもいるんだから末恐ろしい。
今年歴のあるジョッキーが辞めていったり、痛ましい落馬事故があったりしてる中でジョッキーを続けている大ベテランってもう化け物レベルじゃない?
そんな化け物レベルの人達を、後世に絶対名が残る人達をリアルタイムで見られる有難みを噛みしめなくてはならない。
今年は大ベテランの英断と妙技を感じたダービーだった。
わりと真面目に書いてしまった。
でもそれくらい今年のダービーは見るべきところがあったということですよ。
そしてまた来年のダービーを目指してデビュー戦が始まった。
来年のダービー馬は誰になるのかな。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!