あの競馬場がざわついた秋天の日から約2ケ月。
こんな日が来ることを私は待っていた。
先週怪我から復帰された武豊さま。
出てくるということはと思いつつ、でもやっぱ寄る年波には勝てないのかなと復帰後のレースを馬券を買いつつ、ただ見守るしかないのがただのファンな私。
これはドウデュース武豊が勝つ流れだとずっと思ってはいたけれど、こんなん信者の戯言でしかない。
そこに何の根拠も存在しない。
だけど勝つのはドウデュース武豊だと思い続ける有馬記念ウィークだった。
そんな妄信と現実を抱えた有馬記念当日。
中山は遠いし混むし席が当たらなかったからウインズ自宅。
豊は1鞍だけだったから大人しくゲームなどをしながらその時を待つ。
パドックのドウデュースはいつも通りに見えた。
この馬はいつも余計な仕草をしない。
返し馬でドウデュース武豊の姿を久々に見る。
戸崎さんの乗ったドウデュースは何かしっくりこなかった。
でもドウデュース武豊の姿はとてもしっくりきた。
ドウデュースには武豊が誰よりも似合うんだと思った。
これもまあ妄信だとは思うんだけど。
現実的なことを言えば豊さんと戸崎さんのスタイルの差だとは思うんだけど。
私が思うレースのシミュレーションは06年のディープインパクトだった。
ドウデュースの持ち味は溜めて弾けたときの伸び脚だと私は思っていて、秋天とJCのレースぶりも考え合わせると豊さんは後方で控えて弾けさせると私は考えた。
これ結果見てから書いてるわけじゃないからね。
ディープのように羽ばたいてくれってずっと思ってた。
スタートが遅かった時点で半分ぐらいできたと思った。
1周目のスタンド前で既にいつでも動かせる位置取りにいたので内心完璧と思った。
3,4コーナー中間でスッーと動いていくドウデュースにいけいけや来た来たと叫ぶ。
4コーナーを曲がり最後の直線では差せ差せを連呼。
近くに置いていた筋膜剥がしのローラーをブンブン振り下ろしてた。
ゴールしたときにはローラーを下に敷いていたサンスポに叩きつけた。
もう私は大興奮。
誇張表現として泣くなんてよく使われるけどまじで泣いた。
鼻水もズルズルだった。
ティッシュ10枚ぐらいは使っちゃったと思う。
今年一番泣いた。
私を泣かす唯一の男、それが武豊さんです。
ドラマや映画を見ててじーんとくることはあっても涙は出ない、そんな私に涙を出させる男、武豊さんです。
競馬でだって普段だってそう簡単に見たいものが見られるわけじゃない。
でも競馬を見続けていたら度々見たいものが見られてしまう。
それが今年の有馬記念だった。
今回のシナリオは本当に誰かが書いたんじゃねえのと思わせる完璧なシナリオだった。
まずドウデュースが紆余曲折であったこと、それに加えて豊さんが怪我をされて復帰したばかりだったこと。
そんな人馬が今年最後の大一番で勝利を挙げる……ベタすぎる。
でもそのベタさがたまらない。
そのベタさを何度も何度もやってのけた方がこの「武豊」さんなんです。
今年の有馬記念、まさに「武豊」が「武豊」たるゆえんをまざまざと見せつけられた。
武豊さんは唯一無二、他の誰かが成り代われるわけがない。
そういった宇宙一のかっこ良さに加えて、すぐ冗談を飛ばせる頭の良さとか人間性もあるんだから、一度心を掴まれたら最後、ズルズルと沼に引きずり込まれてどうにもならない。
そんな「武豊」沼に人生の半分浸かってます。
この沼は最高です。
皆もおいでよ、「武豊」の沼に(笑)
多分クリスマスイブが2023年最良の日でした。
こういうふうにカタルシスがあるからたまらない。
豊さんが競馬に乗っているということのありがたみを感じます。
そして最後に思うのはやっぱり豊さんはこの世で一番好きな人だなということです。
今年の中央競馬は残すはあと1日。
ホープフルSで完全制覇になるといいな。
それでは失礼いたしました。
これまで読んでいただきありがとうございました!!!!