その時まで私は多分浮かれてたんだと思う。
久々に東京競馬場に行けて、久々に現場らしい現場で、私なりにお洒落して、顔も盛って、バッグにドウデュースのグッズや別界隈のグッズを思う存分つけてヲタク全開で東京競馬場に来てました。
ネット環境が悪くて私の暇潰しであるTwitter……じゃなくてXもタイムラインがろくに更新できなかったのに不穏な文字を見たのは6レースの頃か7レースの頃か……。
これ、足の甲の骨を折った時に見た流れやと内心ヒヤヒヤ。
8レースの馬券を買って定位置に戻った時に発表された瞬間の競馬場のざわつきは半端なかった。
私が疫病神気質であることは何度か書いていると思う。
だって絶対肩入れした人や馬は何か起きたり右肩下がりになっちゃうんだもん。
だからドウデュースがドバイで取り消しになった時やべえなと思った。
だからある程度距離を置いて過剰に触れないようにし、当週ぐらいになってやっと熱を上げた感じにしてたのに。
まさか豊さんの方がアクシデントに見舞われるとは……。
私の脳裏に「人生には3つの坂があります、上り坂、下り坂、まさかです」ってフレーズが浮かびました。
本当にまさかの出来事。
私がその場で泣いたり、発狂しなかったことを褒めて欲しい。
ドウデュースに目をつけたのはいつだったか。
確かキーファーズのサイトで顔を見て瞬間的に好きだったハーツクライだと思って見たら本当にハーツクライ産駒で、これは応援だとPOGに入れて。
その馬が武さんとコンビを組んで無敗で朝日杯勝って、ダービーも勝って、ユタカファンとして大いに満たしてくれる馬になっていって。
ドウデュース自体に魅力がないわけじゃないけど、私は武豊さんのファンだから当然ドウデュース武豊がセットになっていて、週中の豊さんのコメントって案外分かりやすいから楽しみにしてるんだなと思ってて……ユタカファンとすれば心が折れるわけで、私はシートを敷いた馬場の上に丸くなって感情をなくしてた。
隣では男女の団体様がお気楽に競馬をしていた。
こういうふうになれたらいいのにね。
でも小学生の時から競馬を見始め、中学の多感な時期に豊さんを好きになり、深みに嵌り、拗らせ、すっかり業が深くなってしまった。
もうこういう生き方しかできない。
誰も悪くない……なんて綺麗事。
ブラックライズは初戦からチークピーシーズ使うんだなって思ってた。
まあ誰に対しても恨みはないさ。
許せないや許さないは普段山ほど思っているから、ここで特別思わなくてもね。
怒りは瞬間的なエネルギーにはなるけど持続しないのよ。
失意の中でも競馬をやってれば見てしまうのが私なわけで。
好きの順番が競馬→武豊様だからね。
天皇賞の時間になればドウデュースに集中した。
戸崎さんに望むことはただ一つ、変なことはしないで、だった。
この日は天覧競馬と相成った。
双眼鏡で小さくだけど天皇皇后両陛下を見られて良かったです。
レースはイクイノックスの独壇場だった。
タイム見たときこれ芝2000メートルのレースよね?と思ったもの。
内心レース前は敵わないだろって気持ちとドウデュースならって気持ちがあったからね。
イクイノックスはもうちょっと顔がキタサン寄りだったらもっと肩入れしたっていいんだけどって常日頃思ってたりします。
ドウデュースの競馬は……強いて言うならジャスティンパレスやプログノーシスの位置取りが良かったかなと思わなくはないです。
まあ全部しょうがないです。
……でもしょうがないも綺麗事だわな。
ダービー馬って主に2種類に分けられると思うんです。
本当に世代の中で強くて勝つ馬とダービーを勝つために生まれてきた馬と。
ドウデュースは松島さんをダービーオーナーにさせるために現れた馬ってことなのでしょうか。
ドウデュースと武豊さんで物語を編むなら、第1章が新馬から朝日杯までで、第2章がダービー制覇まで、で第3章はなかなかな波乱が続いているという感じでしょうか。
私はまだこの物語の続きが見たいです。
そんなわけで久々の競馬場はまさかの出来事が起きました。
今の所秋のG1は良い事が少ないです。
果たして報われる時が来るのでしょうか。
まあ第一に思うのは豊さんのこと。
豊さんのお怪我の快癒をお祈りしております!!